食物栄養学科2回生「生化学実験Ⅱ」の授業をご紹介します。
生化学実験Ⅱでは、生体内の成分と栄養素の代謝について、実験を通してより理解を深めていく授業です。
今回の授業では、あらかじめ濃度が分かっている標準液をもとに、血清に含まれる酵素ASTとALTの活性を算出しました。
ALTは肝臓に多く含まれる酵素で、ASTは肝臓の他、心筋や骨格筋にも多く含まれる酵素です。
なんらかの原因で肝臓や筋肉などの細胞が破壊されてしまうと血液中にASTやALTが放出されるため、その量やバランスから疾患や体の状態を推測することができます。
例えば、どちらの値も高い場合には、肝臓に問題があり、ASTのみ高い場合は心筋や骨格筋に問題があると考えられるのです。
今回の実験で使用した血清の持ち主の肝機能の状態はどのような結果になったでしょうか。
1回生の時と比べると、使用する試薬を自分たちで調製することが増え、実験の内容も難しくなってきました。
毎回のレポート作成は大変ではありますが、友達同士で教え合うことも大事で、質問など出し合いながら着実に進めていきましょう☆