食物栄養学科3回生の「食品衛生学実験」を紹介します。
食品衛生学実験では、食品の安全性や衛生管理に必要な分析の方法を学んでいます。今回は水分活性の測定と食器(容器包装)のホルムアルデヒドの溶出試験を行いました。
〈水分活性の測定〉
水分活性は、微生物の発育や食品の変敗に関係する指標です。実験ではパンの水分活性を測定しました。
専用のユニットにパンと試薬を入れて24時間放置後、パンの重量変化から水分活性値を求めることができます。
パンの水分活性はカビが生えやすい値だと分かりました。保存には十分に気をつけましょう!
〈食器の有害化学物質の溶出試験〉
メラミン樹脂食器の製造原料であるホルムアルデヒドは、人体に影響を及ぼすことがあります。通常はコーティングされているため問題ありませんが、キズがつくと溶出してくることがあります。市販の食器を用いて規格試験を行いました。
溶出液を作り、そこに試薬を入れると…ホルムアルデヒドが含まれると黄色く変化します。
さらに詳しく濃度を求め、極少量ですが、ホルムアルデヒドが溶出していることが分かりました。
食品だけでなく、容器や包装に関する規格についても理解を深めることができました!