10月28日(木)、食品ロス削減にかかる取り組みについて, 本学の学生食堂・彩華を営まれる京フーズ様に、現代家政学部食物栄養学科3年生が調理場を見学しながらお話を伺いました。
「京フーズ」では、25年前より自社事業で出される生ごみ(調理くず等)を、発酵技術を活用し、堆肥化(たいひか)する取り組みを行っておられます。
堆肥化する理由は2つ、①ごみを減らし、資源の節約につなげていくこと、②食物という資源を循環させ、有効活用すること、です。
関社長は、食物および食品は、栽培・製造・運搬・販売の過程で多くの燃料等の資源が使われているにもかかわらず、資源が無駄に廃棄されてしまうのが「もったいない」。
また、生ごみの栄養は堆肥化すると土の栄養となり、土の栄養は食物の栄養として私たちの食卓に返ってくるにもかかわらず、再利用できる食材を廃棄してしまうことは「もったいない」 。これらふたつの「もったいない」という思いから、資源を有効活用すること、そして資源を循環することの大切さを強調されていました 。
生ごみの堆肥化は、都市型近郊農家の中嶋農園さんと提携し、食堂での調理過程などで出る生ごみをバケツ(写真)で保管し、中嶋農園さんが食材を配送される際にバケツの回収を行い、農場に持ち帰られて堆肥化され、食材を育てる肥料として利用されています。
日本の食品ロスは年間600万トン、内、324万トン(36%)が外食産業によるものだと報告されています。「もったいない」という思いから生ごみをたい肥化する仕組みを築いておられる京フーズさんの取組は素晴らしいですが、食べ残しによる生ごみを減らすよう、日ごろから私たちが心がけることも大切ですね。