食物栄養学科3回生の食品衛生学実験をご紹介します!
食品衛生学実験では、食品の安全性の確保と衛生管理に必要な測定・分析方法ついて学びます。
今回の実験では、食品添加物の検出試験を行いました。
亜硝酸ナトリウム(発色剤)の検出♪
亜硝酸ナトリウムは、肉をきれいなピンク色にすると同時に、ボツリヌス菌などの
食中毒菌の増殖を防止する働きがありますが、多すぎると健康によくないと言われています。
試料のハムとソーセージを乳鉢ですり潰し、試薬を加えて室温で数十分放置したものを試料溶液としました。
吸光度の結果から試料の亜硝酸ナトリウム濃度を求めると、
使用基準(0.070g/kg以下)を満たしていることがわかり、
今回使用した試料は安全性が確保された食品であったと考えられます。
タール色素(合成着色料)の検出♪
好きな駄菓子を選び、その色素抽出液をクロマトグラフィーで展開します。
これは滲みの原理を利用したもので、色素の種類によって上昇速度が異なるため、
得られるスポット位置から駄菓子に含まれるタール色素を特定しました。
今回検出した添加物は、発がん性をもつ可能性が指摘されていますが、
食品に使用できる量は、毎日摂取しても健康に影響を及ぼさないとされる量に制限されています。
食品の安全性を確保するために、食品添加物は使用できる食品、量、目的などに
制限が設けられているということがわかりました☆