『微生物学実験』についてご紹介します。
管理栄養士と微生物とどんな関係があるのかな、と思われるかもしれません。
微生物は食品を加工するのに重要です。時には食中毒の原因となることがあります。
そのため、どんな時に菌が増えるのか、減るのかということを理解しておくことがとても重要です。
今回は、病原性のないグラム陰性菌とグラム陽性菌に対して、3種類の抗生物質が効くか、を調べる実験をしました。
菌の繁殖が見られないエリアの広さを測定することで、抗生物質がどのくらい効いているかを判断します。
シャーレを観察することで菌の種類や抗生物質の種類により効果が違うことが分かりました。
このような実験は、近年問題になっている薬剤耐性菌の問題の理解にもつながります。
他の実験と違って、微生物は生き物ですので、思ったように実験結果が得られないことや、植えたつもりの菌が生えていない、環境中の菌が混じってしまう、ということがあります。
しかし、それも微生物学実験の面白さです。